「Last note」〜特性を持つ者へ〜4
『痛たたたぁ…っ。』

「味方ってなんや!?
まず、そのふざけた仮面外してもらおか!」

烏丸は"Number"のフードと仮面を荒々しく外す。

「…………………え。」

剥がされたフードからは長い天然パーマの黒髪が振り乱れ、仮面の下にはツリ目の童顔な女の子が現れて、気まずそうな表情をしている。

「女の子だったのか…。」

俺が言うと、烏丸は突然思いっきり後ずさりした。

「……なんで、紫音が生きてるんや…?」

「………ちっ。」

烏丸の口から出た、"紫音"とゆう名前。
それを聞いたその子は舌打ちをした。

「烏丸、その子って…」

「俺の死んだはずの妹や……。
"Atack"が開花した火事事件の時にな。」
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