「Last note」〜特性を持つ者へ〜4
皆、声もなく驚いていて、頭が混乱してくる……。

「ひ、久しぶり。迅にい…。」

気まずそうな表情で烏丸に再会の挨拶をしたが…

「何が久しぶりぢゃあ!てめぇ死んだフリでもしとったんかこらぁ!?」

「痛ぁあっ!!」

烏丸はピエロの仮面で思いっきり頭を叩いた。

「うわぁぁぁん!迅にいが、ぶったぁ!」

痛さで大泣きする"紫音"と呼ばれた"Number"は、しばらく烏丸に仮面で叩かれ続けた…。

「言われてみれば似てるな。」
「ツリ目具合、そっくりだ。」
「あのクルクルヘアは天パか?」

俺や廣瀬、櫂は止めずにしばらく現状を受け入れるのに必死だったが、烏丸もやっと気が済んだのかレナさんの前に紫音を座らせた。
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