オレ様御曹司 と 極上KISS
「今日はウチ来いよ。」

俺は和菓子をほおばった後、なおを見ずにPC画面をみながらコーヒーを飲みつつ言った。

「え?月曜日ですよ?」

なおが驚いている。

そりゃそうだ。
週末は金曜日の夜から帰さなかった。
だから、昨日の夕方までなおを抱きつくしていたのに・・・また欲しくなる。

「関係ない。お前を抱きたくなった。
だから来い。」

「は?わたしの予定とか関係なしですか?」

なおの眉間にしわが寄る。

「そんなんないだろ。」

「あるかもしれないじゃないですか?」

そして目がだんだんつり上がる。

「あっても俺優先だろ?」

「なんでそんな・・・」

なおがそれ以上言う前に立ち上がっていた俺は、スーツの上着を取りに行くフリをして、なおを後ろから抱きしめ、こちらを向かせるとキスをした。

なおはまた膝がガクッと落ちそうになるのをテーブルに手をついて支えている。

「ほら、お前のカラダはもう我慢できなくなってるだろ?」

「ここ、どこかわかってるんですか?」

さっきまでつりあがっていた目はもうトロンとなり、ひざをつくまいと俺にしがみつくなおは、もう俺を求めている。

「誰も見てないし入ってもこねぇよ。
はやく来いよ。帰るぞ。」

なおはもう観念したのか後ろからしおしおと付いてきた。
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