【完】さつきあめ〜2nd〜

「愛ちゃん、るなちゃん、美月ちゃんと連絡が取れないんだって?いま沢村さんから聞いたんだけど…」

「そうなんですっ!あたしたちからの連絡も全然返さなくて…
まぁ美月って嫌な事あるとすぐに逃げてしまうタイプだから…今回がこうなるの初めてってわけじゃないんですけど…
あたしとるなで美月の住んでるマンションにも行ってみたんですけど…家にも帰ってる様子なくって…」

あんな言い合いをしたのに、美月の事を本気で心配している。そんな愛とるなの様子を見ると、心が痛む。

「るなちゃんは…だいじょうぶ?」

「え?」

わたしの問いかけに、るなは不思議そうに目を瞬かせた。

「いや…美月ちゃんと色々あったでしょ?お客さんの事で…
あの時は話を聞いてあげられなかったけど…大丈夫かなって?」

「あ、いや、あたしは本当にだいじょうぶなんです。あたしはさくらさんや美月みたくレギュラーのキャストでもないし、かといって仕事を適当にやってるつもりもないから…確かに指名変えはショックでしたけど、指名を選ぶのはレイさんも言った通りお客さんの自由ですし!
逆にあたしとの事があって美月が自暴自棄になってるのが心配っていうか…。
何かあんな言い合いをしたんじゃあ、一方的に美月が悪いみたいで…他のスタッフから悪く見られるのが嫌だっていうか…」

「るなちゃん…るなちゃんって本当にいい子だね…。
でも仲がいいからこそ愛ちゃんが怒るのもわかるし、るなちゃんは何も悪くないんだから、気にする必要ないよ。
それに偉いね。レギュラーじゃないけど、そうやって仕事に真剣になって取り組んでる姿を見ていてくれるお客さんはちゃんといると思うよ」

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