【完】さつきあめ〜2nd〜

「何で光がそんな事を?!」

「有明さんがさくらを本当に好きだった事は事実だっただろうし
さくらが有明さんを好きだった頃、宮沢さんはさくらと有明さんを引き離すような事をして、それを許せなかった事も事実だとは思う。だから、自分がオーナーになってさくらと宮沢さんを引き離すように仕向けたのも分かるよ。
でも…有明さんはさくらが好きだったように…宮沢さんの事も単純に好きだったんじゃないかな?」

光の想い。
ハッキリと聞いた事がなかった。
大切じゃない訳がない。血の繋がった兄弟。 
光が朝日を大切に想う事なんて、どこから見ても自然な事だったのに。

「それに有明さんは、宮沢さんをすごく尊敬してたし」

「だよね………」

「深海さんが有明さんに、さくらがどうしてゆりを超えるキャストになると思うんですか?って聞いた事があったんだって
あの人なんて答えたと思う?」

高橋の問いかけに首を傾げる。
光は確かに昔から売れる女の子を見抜く素質があると誰かが言っていた。けれど何故に出会ったばかりの頃からそこまでわたしに目をかけてくれていたのかは謎だ。


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