壊れそうなほど。

とにかく時間がない。今日のライブは2時半からだけど、「打ち合わせするから1時間前には来い」と佑介に言われているのだ。

結局ぬるいままのシャワーを震えながら浴びて、髪も半分くらいしか乾かないまま、慌てて家を飛び出た。ゆっくり服を選ぶ暇もない。気づけばいつもの黒ずくめだ。

外は今日もそこそこ晴れていて、薄い水色の空に、羊雲がぷかぷか気持ちよさそうに昼寝している。

俺も昼寝したい。眠い。

あと、ぬるいシャワーのせいでちょっと寒い。

かなりの早足で大学に向かったら、思いのほか早く着いた。野外ステージの上では、5人くらいの男達がヒップホップを踊っていて、観客がわんさかいる。

模擬店が続く道も花火大会みたいな人混みで、ちょっとクラクラしながら食堂に向かった。お好み焼きのいい匂い。腹減った。
< 123 / 195 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop