私たちの六年目
六年目の春
「やっぱり振られたよ」



そう言って苦笑いしたあんたのことを



今でもはっきりと覚えている



大学を卒業する少し前



四年間の片想いに決着をつけたいと



勇気を出してした告白は



あの子に届くことはなかった



あれから一年以上の時が過ぎたけど



あんたの片想いは



今もまだ続いている……
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