私たちの六年目
「両親への紹介が終わったら、ようやく心の底からホッと出来て。
その時から、秀哉と向き合う気持ちが芽生えて来たの」
秀哉が結婚を申し出てくれたことで、赤ちゃんとお別れしなくてもよくなったし。
一人で育てなくてもいいし、お金の心配もいらない。
何より、ご両親には不倫していたことがバレなかった。
全てが梨華の都合の良いように、完璧に事が運んだんだ。
そして、そこまで来てやっと秀哉を好きになろうと努力を始めたってわけなんだね……。
「だけど秀哉は、私の部屋に泊まってくれないし、キスひとつして来ようとしない。
私といても全然楽しそうじゃないし、いつも憂鬱そうな顔をしていて。
私はそのことに正直イライラしてたよ。
ずっと好きだった私と一緒にいるのに、嬉しくないの?って。
でも、秀哉は気づいていたんだよね。
私がまだ彼に未練があることに……。
それに加えて、菜穂からの思いがけない告白。
秀哉の迷いは、ますます大きくなっていったのかもしれないね……」
どうしてこんなことになってしまったんだろう。
ひどく絡み付いて解けない糸を前にしているようで、無性に泣きたくなった。
その時から、秀哉と向き合う気持ちが芽生えて来たの」
秀哉が結婚を申し出てくれたことで、赤ちゃんとお別れしなくてもよくなったし。
一人で育てなくてもいいし、お金の心配もいらない。
何より、ご両親には不倫していたことがバレなかった。
全てが梨華の都合の良いように、完璧に事が運んだんだ。
そして、そこまで来てやっと秀哉を好きになろうと努力を始めたってわけなんだね……。
「だけど秀哉は、私の部屋に泊まってくれないし、キスひとつして来ようとしない。
私といても全然楽しそうじゃないし、いつも憂鬱そうな顔をしていて。
私はそのことに正直イライラしてたよ。
ずっと好きだった私と一緒にいるのに、嬉しくないの?って。
でも、秀哉は気づいていたんだよね。
私がまだ彼に未練があることに……。
それに加えて、菜穂からの思いがけない告白。
秀哉の迷いは、ますます大きくなっていったのかもしれないね……」
どうしてこんなことになってしまったんだろう。
ひどく絡み付いて解けない糸を前にしているようで、無性に泣きたくなった。