太陽に溶かされて


お弁当を食べ終え、スマホを触っていたあたしは スケジュール管理アプリを見て あることに気づいた。



「萌乃、今日あたしもシフト入ってるよ」

「え!ほんと?」

「うん。2人で入れるの久しぶりだよね」



2人なら空き時間もきっと暇じゃない。

そう思って、放課後が楽しみになった。







「はーい、質問でーす。今日はいったい何の日でしょう?」


突然始まる、琴クイズ。


答えはすぐ分かるんだけど、驚いた。



「え!?もう?」

「はー。1ヶ月って早いね」

「今日で4ヶ月でーす!」



今日は、琴と彼氏の記念日だ。

5月から付き合っていて、今も順風満帆だそうだ。



「最近どうなの?」

「えぇ~。聞きたい?」



ニヤニヤしながら聞く萌乃に 琴は勿体ぶる。

これは何かあったな。


琴の様子で察したあたし達は意地でも聞き出そうとする。

少しして、もう しょうがないなと話す琴だけど、実は言いたかったに違いない。




「実はね」

「「うんうん」」

「この間のデートの帰り、ついに、キスしました」

「「キスぅ!?」」



してもおかしくはないけど、実際に聞くと変な感じ。

萌乃も少し顔が赤くなっている。


ふふふと笑う琴は本当に幸せそう。




ひとしきり3人で騒いでいたら、もうすぐ予鈴がなりそうだった。








< 18 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop