太陽に溶かされて
お弁当を食べ終え、スマホを触っていたあたしは スケジュール管理アプリを見て あることに気づいた。
「萌乃、今日あたしもシフト入ってるよ」
「え!ほんと?」
「うん。2人で入れるの久しぶりだよね」
2人なら空き時間もきっと暇じゃない。
そう思って、放課後が楽しみになった。
「はーい、質問でーす。今日はいったい何の日でしょう?」
突然始まる、琴クイズ。
答えはすぐ分かるんだけど、驚いた。
「え!?もう?」
「はー。1ヶ月って早いね」
「今日で4ヶ月でーす!」
今日は、琴と彼氏の記念日だ。
5月から付き合っていて、今も順風満帆だそうだ。
「最近どうなの?」
「えぇ~。聞きたい?」
ニヤニヤしながら聞く萌乃に 琴は勿体ぶる。
これは何かあったな。
琴の様子で察したあたし達は意地でも聞き出そうとする。
少しして、もう しょうがないなと話す琴だけど、実は言いたかったに違いない。
「実はね」
「「うんうん」」
「この間のデートの帰り、ついに、キスしました」
「「キスぅ!?」」
してもおかしくはないけど、実際に聞くと変な感じ。
萌乃も少し顔が赤くなっている。
ふふふと笑う琴は本当に幸せそう。
ひとしきり3人で騒いでいたら、もうすぐ予鈴がなりそうだった。