ウィスタリア学園
飛鳥side


眩しい光が姫を照らしたと思ったら、今度はあの厳格な白虎が姫に跪いていた。


姫は何者なんだ……


これが僕が1番最初に思った事だった。あの膨大な結界に特殊な何か……姫の強さ……そして、この中で1番初めに白虎が来ると気付いた姫の凄さ……本当に何者なんだ。


姫以外の僕達S5がこの状況で何も出来なかった。それくらいに、姫にはスキがなかった。

自分の身を犠牲にしてまでも相手…白虎の事を思っている姫の姿はとても美しく儚げだった。


姫が白虎達が来た方に向かって歩いていった。さっきまで、跪いていた厳格の白虎を先頭にこの場にいた白虎達がぞろぞろと森へ戻って行った。

最後尾には姫が居た。

「海斗、キラ、シオンどうしますか?」

勿論、僕は姫について行くかを聞いた。

「勿論、行くに決まってるだろ?」

「僕も行くよ〜☆」

「お兄様が行くのでしたら私も……」

こうして僕達は、姫の後に着いて行った。
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