恋の宝石ずっと輝かせて2
「それを言ったら、ジークだってそうじゃないか。ジークは改心してきっと今頃一生懸命森の守り主に仕えてると思う」

「でもカジビがジークのように改心した保障はないんだぞ。俺たちを騙す可能性だって考えられる」
「トイラはどうしてそう疑り深いんだ」

 仁は目を逸らす。

「それを言うなら、仁はどうして騙されやすいんだ」

「なんでそうなるんだよ。騙されてなんかないよ」

 自分を否定され仁はイライラしていた。

「いいえ、仁は本当に騙されやすいわ。私もそう思う」

「えっ、今はユキなのか?」

 仁は戸惑い、自分が誰を見ているのかわからなくなっていた。

「ほら、騙されたじゃないか。俺がユキのフリをしただけだ」

「なんでそんなややこしいことするんだよ。顔はユキのままなんだからそれは誰でも騙されるよ」

 話にならないと、仁は首をうな垂れた。
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