恋かもしれない
「うん、奈っちゃん、いいじゃない。これからも度々お願いするからヨロシクね」

「え、これからも? はい、頑張ります!」

美也子さんに認められて気分が上がる。

これで金曜の夕方に、オーナーブログにアップされるのだ。

自分の書いた文章を不特定多数の人が読むと思うと少し怖い。

どんな反応がもらえるのか楽しみでもあり、不安でもある。

美也子さんは毎回こんな思いをしているのだ。好きでないと続けられないと思う。

「美也子さんは、失敗したことありますか?」

「どうしたの? 急に」

「なんか、完璧だなって、思ったもので」

「やだ、奈っちゃん。そんなことないわよ~。お店を始めた時なんて、失敗だらけだったのよ。商品違いしたり、商品を割ってしまったり。クレームもいただいたりしたわ。失敗してはやり方を考えて改善をして、今があるのよ。何かを始める時は、失敗と思考錯誤の連続よね。最初の頃は、主人に相談ばかりしていたわ」

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