恋かもしれない
強い日差しが照りつける中、書店前に向かう。

今日こそは、胸のモヤモヤ感の正体が分かるのだろうか。

不安と期待が入り混じったような気持ちを抱えつつ書店前で待っていると、白いワンボックスカーが私の前で停まった。

運転席の窓がスーっと下がって、サングラスをかけた人が顔を出す。

「綾瀬さん、おはようございます」

岩田さんだ。サングラスをしているせいか、別人に見える。

「おはよう、ございます」

「どうぞ、乗ってください」

往来の邪魔になってるから早くと急かされて、弾けるように一歩前に出た。
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