幸せの華
あれからどれだけの時間があったかわからない。
ベッドで寝ていた麗華は汗を流すためにシャワールームへと向かった。


「…な、なにこれ…」

脱衣場にある鏡に映る自分の姿。
そこには黒髪黒目の少女の姿は映っていなかった。
代わりに綺麗な銀色の髪に赤色の目になっていた。
そして胸元には痣が浮かび上がっていた。


「この色…うそ…」


麗華の胸元には青色の薔薇が咲き誇っていた。


「誰もこの色は持って生まれないはずなのに…なんで…」


疑問ばかり頭に浮かぶ。
麗華は1度落ち着く為にお風呂に入る。


「そういえば…今日は何月何日なんだろう」


そう呟く麗華。
それもそうだ、覚醒には長い時間をかけて行う。
日付が気になるのも当たり前だろう。
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