幸せの華
「楓、何考えてんの?」
「涼一…。いや、女王とかそんな事とは少し違うんだが…。今まで覚醒が起こる前に知らせが来たことなんかあったか…?」


そういう楓の言葉に皆は口を紡ぐ。
蓮華と心華は既に皆覚醒は終わっているが覚醒が終わった時にあちらから手紙が届き覚醒の存在を知ったのだ。
今回は覚醒があると事前に知らせが来たことに誰も理解していなかったのだ。


「もしかするんだけど、今麗華って覚醒し始めてて本人無自覚だったりするんじゃ?
姫の覚醒だからって思っては居たけど俺らみたいに倒れてすぐ覚醒ってよりかは何日も掛けて覚醒準備し本覚醒が始まるとか…。」


涼一の言葉に楓は立ち上がりリビングを出ようとする。


「どこ行くん?」


そんな楓を陽斗は引き止める。
そんな陽斗に一言。


「麗華に会いにいく」


そういい楓はリビングを出ていった。
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