それが答え〜やっぱり一緒に・・・〜
「先輩-成川(なりかわ)(私の旧姓)」「隆司さん-朱美」「パパ-ママ」そして「お父さん-お母さん」・・・。出会ってからこれまでのお互いの呼び方の変遷が、私達2人の関係の変遷をよく表している、とつくづく思う。


「お父さん-お母さん」になってからの私達は、「夫婦」ではなくなった。いやそれはさすがに語弊があるかもしれない、少なくても「男と女」ではなくなった。愛情はあるとすれば、それは「男女愛」ではなくて「家族愛」、それすらあるのかと思うくらい、コミュニケーションはなくなっていった。


夫婦でゆっくり語り合うこと、愛し合うこと。その、本来なら1番大切なことが、私達から消えて、どのくらい経つのだろう。私達はいい意味でも、悪い意味でも「日本の夫婦」の道を順調に歩き続けていた。


そんな日常に虚しさを覚え始めた私は、変化を求め、働きに出ることにした。
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