学校一クールなキミのお世話係になりました

「へぇ、そうなんだ」


今日は合コンですか、ふーん、そういうことか。


どうりで、私がついて行ったら邪魔だよね。


けれどそれにも増してショックだったのは、もう私を必要とはしてくれなかったこと。


「大丈夫？杏ちゃんたら凄い怖い顔してるよ」


育ちゃんに指摘されて、初めて顔が強張っているのに気がつく。唇を結んで、拳もギュッと握りしめていた。


私はこの時凄く我慢をしていた。


「でも、北原くんが合コンに行くなんて意外だったな。だって、女の子は苦手そうでしょ？」


「わざわざ出会いを求めなくたって、ほっといても女子が向こうから寄ってくるのにね」


育ちゃんと京ちゃんが、不思議そうに話しているのをぼんやり聞いていた。