学校一クールなキミのお世話係になりました
本当に今思いだしても、凄く恥ずかしい発言をしてしまった気がしてならない。


あの時無我夢中でかなり暴言を吐いていたから彼が怒ってやしないか心配だよ。


「あの、さっきはごめんね」


「ん?」


「私、教室でひどいこと言って」


「ひどいこと・・かな。そんな風に聞こえなかったから、逆に嬉しかったっていうか」


はにかんだように笑う彼は少し下を向くから、長いまつ毛が綺麗だった。


「アンコは、何気なく言ったのかもしれないけど俺は」


何かを言いかけて、口をつぐむ彼。


「怒ってないんだ、北原くん。よかった」


「俺のこと、なんだと思ってるんだよ?そんなに気が短く見える?」


「ううん、違うよ。時々意地悪だけどほんとは優しい人だって知ってる」

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