学校一クールなキミのお世話係になりました
「そんな風に責任を感じさせるのがもう嫌だったから。怪我をさせたから罪滅ぼしで付き合ってくれるとかだったら絶対に嫌だ」


「そんな」


彼の左手をたぐりよせるように掴んで、泣きながら怒った。


「そんなんじゃないのに、北原くんのばか」


「うんそうだよな、ごめん。でももう俺とアンコとの間に余計なことを、はさみたくなかった」


「余計なことって?」


「怪我のことこれ以上、気にして欲しくなかった」


頬に伝う涙を彼の長い指が拭ってくれた。


「右手、痛い?」


「痛くないよ。まだ麻酔が効いてるから」


彼は泣きじゃくる私の頭を何度も何度も撫でてくれた。そしてゆっくりと抱き寄せられた。


「好きだから、アンコのことが。大好きだからこれ以上悲しませたくなかったんだ」


私も彼の背中に腕を回して強く抱きついていた。

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