学校一クールなキミのお世話係になりました
「杏さんといるときのお兄ちゃんて、凄く優しい表情だからびっくりしました。あんなお兄ちゃんを見たのは初めてで」


「えっそうなんだ。私は家族といる時の北原くんの方が、いつもよりも明るく見えたよ」


そうなんですかー?って言いいながらクスクス笑ったユイちゃんの頭にポンと大きな手がのせられる。


「おいなんだよそれ、いつも暗くて悪かったな」


座っているユイちゃんの後ろには点滴が終わってロビーに降りてきた北原くんが憮然とした顔で立っていた。


「あーお兄ちゃん、来たの?」


「来たよ、はい、交代。ユイは病室で待ってろよ」

「はーい。もっとお兄ちゃんのダメダメな話とかも聞いてみたかったのにな」


「俺にダメなところは無い」
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