つかまえた!
………………………………………。

これか。

これがみぃのトラウマで………

壊れた原因なんだ。

僕は………………パンドラの箱を開けたんだ。




ガチガチと歯の音がする。

みぃがパニックを起こした!!

直ぐに救急に電話する。

「みぃ!しっかりしろ。
落ち着いて。
ゆっくり呼吸をしよう。
僕と一緒だからね。
ずっと一緒にいるから……………安心して…………。
僕を思い出して。」

優しく…………ゆっくりと話しかけて

落ち着かせる。

呼吸が幾分か穏やかになってきた。

ヨシ!!

どれくらい待ったのか…………

救急車が到着した。

直ぐに、いつもかかっている大学病院の名前と

心療内科受診をしていることを伝え

パニックの様子を話した。

呼吸も脈も落ち着きを取り戻しひと安心する。

一先ず、実家近くの病院で今夜は様子を見て

明日帰れそうなら大学病院を受診することになった。

病室で眠る彼女は

睡眠薬を投与されて、穏やかな寝息を立てている。

先生にお願いして

僕はもう一度、彼女の実家に訪れることにした。

あのまま、うやむやにする訳にはいかない。

真相を聞かなくては。
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