終わらない物語を、君に
終わらない物語を、君に
満月の夜。
私は眠れなくて、祖母に話をねだる。

「そうだね、なんの話をしようか。
……昔々、まだこの国に王様がいた頃。
ひとりの吸血鬼が……」






「フルハウス。
私の勝ちね」

「くっそー、また負けた!」

スクーナが村の酒場に入ると、一角が盛り上がっていた。
人だかりの中に座っているのは、ひとりの若い女。

「何連勝だよ、これで」

「誰か勝てる奴はいないのか」

きっと、彼女が噂の女に違いない。
そう確信し、スクーナはその前に座った。

「今度は僕が相手をしよう」
< 1 / 28 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop