アンドロイドに眼鏡は必要か?
ハーキースはカチャカチャと破片を拾い集め、割れたビーカーを片付けていた。

その背中を見ていたら、……はぁーっ。

さらにため息が落ちる。

いくらカスミがどきどきしてもハーキースは平常通り。

意識して欲しいとはいわない。

せめて、気付いて欲しいと思うのだが。

「カスミ?
もう大丈夫ですか?」

「うん。
ごめんね、なんか」

まだ心配そうなハーキースに笑顔で返し、頷いて再び研究をはじめた。

……はぁーっ。
自称アンドロイドはもしかして、恋をしないのかしら。



それは、ただの偶然だと思っていた。
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