それでも君を
ギャッジアップしたままのベッドへぐったりともたれかかる。



先生が吐き気止めと、追加で補液を入れてくれた。



「大分落ち着いてきたかな?」



その間にもこちらの様子が気になるようで、確認しながら話しかけてくれる。



「うん、ありがと」



速度を確かめ終わると、先生はベッド脇の椅子へと腰を下ろす。



「腸に炎症は起きてなさそうだし、入れてた薬の副作用かもしれないね」



あ、だから点滴…止めてたんだ。



先生からの説明に、先程の行動を照らし合わせてひとり納得する。



「前使ってた強い薬は何ともなかったのに、それより弱いこの薬には反応するなんて、ちょっとビックリだけど」



なんだかめんどくさい奴ですみません、、



「なんか、ごめんなさい」



咄嗟に謝ると、少し慌てた様子で先生が否定する。



「いや、立川さん全く悪くないから。こちらこそ辛い思いさせてごめん。今日はもう中止にして、明日次の薬どうするか青城先生とも相談するよ」



「…わかった」


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