それでも君を
「痛くないわけないよ。ちょっと太いもん」



「ちょっとどころじゃないじゃんっ」



真ちゃんに八つ当たりしても仕方ない。



そう分かってはいるが、ただただ甘えたいのだ。



「ごめんごめん、すっごく太かった。でも頑張ってくれたから入ったよ。偉かったね」



私のなだめ方を心得ている真ちゃんは、そんな私からの攻撃もさらっとかわすことができる。



他の先生だとこうはいかない。



それ以前にまだ私に針をさせていないか、無理矢理押さえつけて入れているところだろう。



キレイに針が刺さった、まだ少し痛む腕を見ながら、そんなことを考えていた。

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