それでも君を
「心配だったんだよ?出掛ける前泣いてたから」



「ごめんね?」



「寂しくなっちゃったの?」



「…うん」



その返事に真ちゃんがクスッと笑う。



「赤ちゃんみたい。そんなに僕のこと好きだった?」



少しからかったようなその質問に、真っ直ぐな答えを返す。



「…大好き」



私のストレートな告白に、ふざけることなく、僕もだよ、と返事をくれた。


< 269 / 686 >

この作品をシェア

pagetop