それでも君を
よし!と颯くんが気合いを入れて立ち上がる。



「次俺が刺すから、水沢は梨央を笑わせといて」



「いや、それ難易度高すぎじゃないですか!?」



無理矢理やれば早いのに、試行錯誤してくれるふたりが大好きだ。



「真ちゃん、よろしく」



「梨央まで!?」



「早くなんかやれ〜。腕縛るぞ~」



ふざけている間に颯くんの準備が整ったようだ。



「ほらほら、そんなに固まらないで」



< 613 / 686 >

この作品をシェア

pagetop