それでも君を
「怪我してないか?」



室内の状況確認を終え、ようやく颯くんが私に声をかける。



颯くんのオーラに圧倒されそうだ。



首を縦に動かすことでなんとか自分の状況を伝える。



私より先に優先してほしい人がいる…



「…彼女を、診てあげて」



私が視線を向ける先に痛がる彼女がいる。



「私を助けようとして…」



全てを伝えなくても、すぐさま把握してくれた颯くんが近寄っていき声をかける。



「大丈夫ですか?どこか打ちましたか?」



「背中を…っ」



なにやら彼女に声をかけ、颯くんが背中を確認する。



「念のため救急で診てもらいましょう」


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