それでも君を
「何か思い当たってる感じ?症状言ってごらん」



ここまできてしまったらもう逃れようがない。



症状を伝えたら次に言われることまで想像がついてしまって、気は進まないが素直に口に出した。



「えーっと…倦怠感、関節痛、悪寒…」



それを聞いた真ちゃんの手が私のおでこに触れる。



「…インフルかな?最近流行ってるからね。お腹はどう?気持ち悪くない?」



「今のところは…」



熱はまだ測っていないがきっと高いだろう。


< 669 / 686 >

この作品をシェア

pagetop