それでも君を
「よかった…」



真ちゃんは心の底から安心したようにふーっと大きな息を吐くと、握っていた私の手にそっと自分の額をあずけた。



その手が微かに震えているのを感じて、真ちゃんも私を優しく諭しながら、裏ではずっと緊張していたんだと気づく。



「……ごめんね、真ちゃん。ありがとう」



「ううん。誰だって嫌なものは嫌だよね。ちゃんと僕の言うこと聞いて、頑張ってくれてありがとね」



顔を上げた真ちゃんは、いつもの穏やかで大好きな笑顔に戻っていた。



専門知識があるからこそ余計なことまでぐるぐる考えちゃう私だけど、真ちゃんはこれからもこうして一枚上手な優しさで救ってくれるのだろう。



少し軽くなった体で、私は真ちゃんの手をぎゅっと握り返した。

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