それでも君を
優れない顔色をマスクで隠し、重い足取りで業務へと向かう。



私の体調が良かろうが悪かろうが、毎日患者さんは押し寄せてくるのだ。



「お大事にしてくださいね」



あーだるい……



いつになったら倦怠感から解放されるのかな……



次の患者さんを呼び込むまでの短い時間、少しばかり目を閉じてそんなことを思う。



ダメだ。切り替えなきゃ。



どれだけ自分の身体が重くても、診察室に入ってくる患者さんの前で“病人の顔”をするわけにはいかない。



いつまでもこうして休んでいるわけにはいかず、ふぅーっと息を吐き出し、自分を奮い立たせて次の患者のカルテを開く。



恵那ちゃんだ。

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