それでも君を
素早くカルテに目を通した後、呼吸を整えて看護師さんに呼び込みをお願いする。



診察室に入ってきた恵那ちゃんはとても調子がよさそうにみえた。



「こんにちは。ここ座ってね。うーんと検査結果は……うん!よさそうだね。体調どうかな?変わりない?」



普段通りの声のトーン、いつも通りの笑顔。



我ながら完璧な“医者の顔”ができているはずだった。



なのに、首に引っ掛けていた聴診器に手をかけながらそう聞く私を、恵那ちゃんがまじまじと見つめてくる。



「ん?どうかした?」
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