それでも君を
ほとんど無意識に中庭へと到着した。



静かで休まるお気に入りのスポットだ。



誰もいない中庭のベンチに腰掛け、ゆっくりと空を見上げる。



あーあ、逃げてきちゃった……



今頃颯くんたち心配してるかな……?



こんなことしてもすぐに見つかっちゃうんだろうな……



悪いことをしているはずなのに、頬にあたる外の風がなぜだか気持ち良い。



ひと時でも治療から逃げられてホッとしている自分がいた。

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