それでも君を
「怖いって思うのはそんなに悪いことなのかな?」



そう聞く真ちゃんの声は驚くほど柔らかかった。



「自分を守ろうとして怖がるのは当たり前のことだよ。針を刺したり、吐き気に耐えたり…本能がそういう危険なことから自分の身体を守ろうとしてるだけ。だからなんにも悪くない」



「真ちゃん……」



「頼っていいんだよ?平気な顔して一人で抱え込まれる方が、見ていて辛いんだ、僕たちは」



真ちゃんの言葉が、ピンと張り詰めていた私の心の糸を完全に断ち切った。



「……つらい、から…、やめたい……っ」



ぽろり、と溢れた涙が頬を伝う。



一度溢れ出すと、もう止まらなかった。

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