クールな彼とちょっとドジな彼女の恋の攻防戦(後日談移動しました)
手伝いますと、彼の横に立った。
「俺は、ついでじゃなかったのか?」
なんだか嬉しそうにこちらに流し目で見てきたので、どきりとしてしまった。
「そ、そうです。ついでです。けど、男の人の食べる量がわからなくて、沢山作ったので多めに持ってきたんです」
「お前、彼氏いないの?」
「はい。彼氏なんていりませんよ。お一人様で満足してます」
「はっ、バージン⁇」
バシッと彼の背中を叩いた。
痛がる彼を尻目に、盛り付けられたカレーを持ってダイニングテーブルに移動。
「…前はいましたよ」
「…渡部とお前の友達付き合ってるだろ」
「そうですね」
「見ていて、自分も彼氏がほしいと思わないの?」
「特に…」
「なら、昨日みたいな集まりになんでいたんだ?」
「頭数を合わせる為に付き合いで参加しただけです」
「…そうだとしても、気に入られて付き合ってって言われるだろ?」
「それはないです」
「梶岡が、お前の事気にいって話かけてただろ。付き合ってほしいって言われたら?」