昨日、彼を振りました。
俯き気味で歩いていたら……顔をのぞき込まれた。

「なに、食いたい?」

にかっと笑う荒木さんに足が止まる。
一気に速くなっていく鼓動。
そんな私に満足げに笑うと、荒木さんは顔をあげた。

「ハンバーグでも行くか」

「……はい」

俯いたまま、荒木さんの隣を歩く。
やっぱり荒木さんはゆっくりめ。

……なんだけど。

なんか今日は、スキップでもしそうなくらいご機嫌なのが足音からわかる。

……なにかあったっけ?
なにか、したっけ?


目的のカフェで荒木さんはハンバーグセット、私はチキン南蛮セット。
ずっとなぜか、荒木さんはご機嫌だ。
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