吸血鬼の君を落とす方法。
それはつらいな。

こんな、“血を吸うためだけの幼なじみ”っていう関係は、何かがあればすぐ壊れてしまうくらいもろい。

やっぱり私はー千影の特別になりたいよ・・・。

「ねぇ、千影」

「ん?」

「私にもほかの女の子みたいにさ、触れてよ。」

「え!?」

急に真っ赤になる千影。

「え、どうしたの!?」

「おまえが、変な事言うからさ。」

「え。」

「お前とはそういうのじゃないっての。」

そう言って背を向けてベランダに向かっている千影。
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