オオカミは淫らな仔羊に欲情する

  その数分後、私達は裕の家に来ていた。

  家の中には裕の他に誰もいない。

  廊下を歩く裕と私の足音だけが、妙に大きく響く。


  やっぱり今日の裕は、いつもとちょっと様子が違う。

  何だか物凄く緊張しているみたいだ。

  私だって同じ……妙に、緊張している。

  別に初めてなワケでもないのに……。

  階段を上って、裕の部屋へと一歩近づくたびに、
  心臓がますますどきどきしてくる。


  裕の部屋は、いつもよりもかたづいていた。

  私が来るのを、見越して珍しく掃除をしたの
  かもしれない。
  
  裕がドアを閉めた音が、静まり返った家の中に
  響き渡る。


「マジ、いいんだよな……?」


  裕がおずおずと私にたずねた。


「うん……」


  私は小さく頷いた。
  
  ―― ロストヴァージンはつい最近だったけど。
  
  考えてみれば、かなり奥手の方だ。
  
  同級生のほとんどは中2から高1位までに
  済ましている。
  
  ま、こればかりは、早く済ませりゃいいって訳では
  ないと思うけど……タイミングを逸して、
  処女のまま大人になるのも、なんだかなぁと思う。


「ありがとう……」


  裕は私をぎゅっと抱きしめてくれた。


「俺、マジで絢のこと好きだから。優しくするから、
 安心しろ」

「うん……」


  それから裕は部屋のカーテンをさっと閉め、
  スタンドの明かりだけにしてくれた。

  私達は彼のベッドの上に座り、恥じらいながら、
  互いの服を脱がせあった。

  初めて見る父以外の男性の体にどきどきしながら、
  私は彼と口付けを交わし合って、愛撫しあった。

  緊張をほぐすために、わざとくすぐったいふりを
  して笑ってみたりした。

  だんだん体が熱くなって、あそこが濡れてきて、


  裕は初めてだったらしく、
  最初気ぃばかり焦ってしまって
  痛々しいまでにいきり勃った自分の分身を
  何処へ挿れたらいいのか? さえ分からず

  まるで私を焦らすみたいに、散々その熱い分身で
  アソコの周辺を行ったり来たりしつつ挿入口を
  探るよう擦ったあげく……ヌメりで偶然ニュルンと、
  ソコへ入ってきた。


「!! はう ―― っっ」

「ご、ごめん。痛かった?」

「う ―― ううん、だい、じょぶ……」

「や、やべぇ ―― も、だめ、だ……」

「へ?」


  裕は私のナカで動く間もなく、イってしまった。
< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

恋のリハビリ ~ 曖昧な関係に終止符を

総文字数/4,096

恋愛(純愛)6ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
必要なのは勇気ではなく、覚悟。決めてしまえば、すべては動き始める 過去と他人は変えられない。しかし、未来と自分は変える事ができる  辛い恋に終止符を打ち、  やっと自分に向き合う余裕が出来たのに……     4年ぶりの同窓会で再会した先輩に心ならずも  ときめいて。     あっさり恋に落ちた。     崖っぷち引き籠り女子、小鳥遊 律・29才。
土壇場の恋・あなたならどうする?

総文字数/12,743

恋愛(純愛)6ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
この作品は”エブリスタ”さん及び”アルファポリス”さんでBLver.を連載中の 重複投稿作品です。 【核となる登場人物】  ・成瀬 静流(なるせ しずる)     主人公。   17才、本来なら高校3年生。   自殺してしまった両親に代わり、   早朝から深夜まで掛け持ちバイトで   借金を返済してきたが、精神的にも肉体的にも   限界がきて両親と同じ道を辿るが……。        ・手嶌 竜二(てしま りゅうじ)22才   私立の名門・祠堂学院大学、4回生。      一応静流は同じ敷地内にある付属校の高等部に   在籍する3年生だが。   竜二は高1の時から留学先のアメリカと日本を   行ったり来たりしていたので、面識はなし。         父親が広域指定暴力団・神楽組系筆頭二次団体   ”煌竜会”の4代目組長。―― その関係で、   若いながらもフロント企業のひとつ覇王商事の   経営を任されている。   ひょんな事から知り合った静流に興味を持ち、   自宅に居候させる物好き。
胸騒ぎの恋人

総文字数/8,760

恋愛(純愛)7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
・手嶌 竜二(てしま りゅうじ)【35才】    人材育成コンサルティング業    ”オフィス・アルファ”勤務。    仕事はデキるし・気配りも細やかで、その上    眉目秀麗な独身男性。  ・都村 実桜(つむら みお)【17才】    父が早逝し、叔父夫妻に引き取られる事となって、    京都から東京へ引っ越した。    祖父の意向で家業にも携わる事になり、    学校が夏休みの機会にとりあえずアルバイトから    祖父が営む都村フーズで働き始める。  初めて会った時からあなたの事が気になった。  でも私には一番上の伯父さんが決めた許嫁がいて、  今どき許嫁との政略結婚なんて ”時代錯誤”も  いいとこだって、思ってはみても。  そうする事がお前のため ――   ひいては会社の為にもなるんだ。  そう、言われてしまうと何も反論できない。   日を増すごとにあなたへの興味は  単なる興味だけでは収まらなくなって……でも、 【35才-17才=18才】……  18才差ってひと回り以上も離れた年の差が、  私の気持ちにストップをかけようとする。 

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop