嘘つきは眼鏡のはじまり
一口、二口、三口。

口を離すと半分まで減っていた。

「会社と違って生き生きしてる花崎が新鮮だった。
会うたびに新しい面を発見できて嬉しかった。
それに俺も、次第に柊人を演じているのか、柊人自身が俺なのかわからなくなってた」

「……」

最後に柊人さんで会ったとき。
キラキラが飛んでいたのは、地が出ていたっていうより、柊人さんが聖夜さんに馴染んでいたから?

「ほんとは今日、ちゃんと花崎に説明するつもりだった。
だから、TLも留守にするって。
……でも、結果はこれだ」

はっ、星名さんの口から落ちる、笑いともため息ともつかない息。

……じゃあ私は?

突然、柊人さんと聖夜さんが同一人物だって知ることなく、今日説明されていたら受け入れられていた?

そんなの……。
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