嘘つきは眼鏡のはじまり
「そーかなー。
あ、花崎(はなさき)さんも好き?
『究極の値段を俺は付ける!』」

「……興味ないので」

私の一言にその場が凍り付いた。

別に、まんがを否定する気なんてない。
『ワンプライス』、実は好きで全巻持っているし。

でも、キラキラ星を振りまいて星名さんに話しかけられるのが嫌。

「なにあれ、感じわるっ」

「あ、ほら、そろそろ朝礼始まるよー」

ブーイングをあげる周囲の人間を星名さんが宥めている。

そういう気の遣われ方も癪に障る。
愛想のない私が悪いんだから、一緒になって非難してくれた方がよっぽどいい。


誰とも話すことなく、黙々と仕事をこなす。

はっきり言って人と話すのが苦手だ。
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