きのうのひと
地球外生物が、いきなり日本を襲った。泣き叫ぶ女子高校生。逃げ惑う男子高校生。うろたえる教員。
なんて、ことがあれば面白いのに。毎日同じことの繰り返しの日々。くだらない、くだらない、くだらない、くだらないくだらないくだらないくだらない。そんなことを考えながら、結局お決まりの制服に身を包み学校に行く準備をする。情け無いな、俺。
部屋の隅にある全身鏡に目を向ける。小学校入学するときに、婆ちゃんが買ってくれた鏡だ。すっかり身長が伸びてしまい、少し猫背にならないと鏡に顔が映らない。鏡に映る俺は、みんなの目に映る俺と同じなのかな。身長は中2の秋から伸び始め、今は183センチもある。スラリと伸びた手足。日本人離れした丸い目に、高い鼻。シュッとした顎。茶色い髪。どこから、どう見ても俺はイケメンだ。婆さんの話だと、俺の体には4分の1違う国の血が流れているらしい。家族の中でら誰とも似ていない容姿を煙たがられてきたが、この容姿を好きという女子も多い。
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