「Last note」特性を持つ者へ〜5
「それは良かった。」

少し、自分がやってきた事が報われてる気がした。

「まぁ今日はそんな話ぢゃなくてやなー。」

烏丸に急かされ、俺はHPの掲示板の話をした。

「"救世主"の存在を聞きました?」

その言葉に敏感に反応した。知っているようだ。

「…夢に出てきたんだ。まるで神のお告げのようにな。」

「具体的に教えてくれないか?」

俺をじっと見つめ、真剣な目付きに変わる。

「器を見つけた。
もうすぐ奇跡は起こると。
俺達のような悪性の特性保持者にとっては自由が得られると告げてきた。」
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