アブナイ王子様たち
私が芸能界デビューする以前に、芸能人になれる素質がないと思う。


叔母さん、私のこと褒めすぎだよ。


そう思っていると。


ピーンポーン。


叔母さんの家のチャイムが鳴った。


「あら、こんな時間に誰かしら?


宅急便でも来たのかしら……」


ぶつぶつとつぶやきながら立ちあがり、玄関に向かう叔母さん。


いったい誰が来たんだろう。


今は、午後2時半。


こんな時間に誰かが来るとは思わなかった。


だって、この時間帯は誰も来ないから。


まぁ、悟さんたち5人と一緒に住んでる家での話だけど。


ガチャッ。


「あらっ、どちら様?」


「すみません。


僕、近くに住んでる、我妻といいます」


ん⁉︎


この声は……悟さん⁉︎
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