アブナイ王子様たち
心の中でそうつぶやく私を置き去りにするかのように、突然悟さんがこんなことを言いだした。


「愛海ちゃんがここに来るなんて予想してなかったなぁ……。


仕方ない、俺たちと一緒に住むしかないな」


ポリポリと頭をかく悟さんに、驚きの表情を向ける。


えぇっ!


ということは……。


「ど、同居ってことですか⁉︎」


「うん、そうだね」


あっさりうなずいちゃったよ、悟さん。


私が我妻グループの息子5人と、お父さんが買った別荘で同居するの⁉︎


どうしよう……大丈夫かな?


てっきり、悟さんたち5人は別荘を私に譲るのかと思っていたんだけど……。
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