👑Emperor bride
「私は、国を追われ、敵国に捕まり拘束されている。
ブラマダ国のカイン、
アラバレントは我が敵だ。
しかし味方は皆やられてしまった。我妻や側室、全てコロされた
ようだ。」

「側室?」
「貴方は王?」
琴乃は聞いてみた殺されたと聞けば放っておけない。

「もうずっと前の話だよ。
今は罪人だ。敵国の王だった
からな。」

「王様‼」

「ハリー、で良い。
さっ‼早く逃げなさい。
久しぶりに話せて楽しかったぞ。
礼を言う。」

「お助けに参ります。
気をしっかり持たれ
望みをすてられませぬように‼」そう言うと彼は

「もう来るな、ちゃんと逃げなさい、私はもう何も無いのだ
助ける必要は無いし助かりたい
とも思っていない。」

「いえ、必ずお助け致します」


琴乃は身を屈め辺りを見回す
洞窟を出ると男達は寝ていた。
火の回りでだらし無く、
ぐでんぐでんに酔っ払っていた。


ここはマノリラとブラマダ国
の国境だ、少し行けばマノリラ国
の兵が少なくともいる訳だ。
夜の道を走って助けを呼ぶべき?

それとも女の子を引き連れて
逃げるべき?
短い時間でどちらかの選択を
迫られる。


しかし子供もいた。
10歳ぐらいだろうか?
この暗闇を走れるだろうか?

琴乃の選択は、決まった。
食事のバーベキューの残り肉を
たいらげ女達の残した果物を
ガブガブムシャムシャ
腹ごしらえする暇など無いのに、
腹が減っては戦は出来ぬ
の言葉に習って体力付けることに
どうせ残りものだ


あの名言は誰が言ってたんだっけ?。
何処の武将様が言ったやらまさに
名言。

なんか最近盗み食いとか、拾い食いとか、こんな事ばかりやってるなと可笑しくなった。



肉はなかなか旨かった。
お代わりしたいくらいだったが
兎に角応援を呼ぶのが先だ。



坂道を抜け闇をはしる。
怖かったがあの娘達を助けるため
一生懸命走った。

走れメロスのように‼

夜が明け始めうっすらと周りが

見え出した。
木の影から2、3人の鎧を着た
兵士が現われた。

「誰だっ‼密偵か‼」
街の偵察に来ていた男に捕まった。

「違う違う、チャンクに会わせて‼」

「殿下の事か?、馴れ馴れしい!
お前は何者だ‼
正直に吐け‼。」

「じゃあ、三人衆に合わせて‼
彼等は、私を知っているわ。」

偵察隊は、顔を見合わせ
「連絡を取ってみるが暗号を言え‼」


「えぇー‼
暗号なんて知ら無いわよ。」
「お願い、急いでるの‼」
「急なのっ‼」


「兎に角連れ帰ろう。
暗号も無しじゃどうにも
出来ん。」

琴乃は、腕を括られ馬に載せられ
基地まで連れて行かれた。

その後、牢に入れられ
鍵をされた。

「ああ、ハリーとの約束もある。
娘達は今日か明日、ブラマダ国
に入国するだろう。
そしたら調べがつかなくなる。
判断を謝ったのだろうか?」

その日誤送され調べられる事に
なった。護送車の中で考える。
隙を見て逃げよう。
でないとあの女達は、ブラマダ国
へと連れて行かれる。
それは見過ごせない。
助けるんだ、そう琴乃の正義感が
立ちはだかる。


小さな窓から外を見る。
車が止まった。

見ると4人の若者が車を止めて
いる様子。

立派な、黒い馬に乗った4人は
馬を降り車に近ずいて来た。

「中はどんな罪人だ?」

「はっ、今朝捕まえました
スパイの容疑がかかって
います。」

「何処でだ?」


「ブラマダ国との国境近くで
捕まえました。」

「ぶ、ぶぶぶーフガフガ」
ガシャンガシャンガシャンと車
を蹴る。

口は長い布で巻かれ喋れない。

「静かにしろ‼💢バァン」
兵士から怒りの怒号が浴びせ
られる。



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