普通な狂人
予知型掃除

罠にかかった蝶





パーカーの帽子を被り、

マスクをした男の前に、

女が立った。





「…あの狂人さん、


私、



…もう嫌です。

人を殺すなんてっ……、」




俺は、短刀を女の首に近づける。




「辞めるなら、もう用無しだよな。」




俺は女をソファに倒し、

女の両手を持っていた縄で拘束する。




「ひゃっ、な、なんで!」





「なんでかって?

はっ、どんだけめでたい頭だ。




人を殺した後に、

無事に戻れると思ったか?」



女が涙目になる。


だが、はっとして俺を見る。




「で、でも!島原さんは!」




「あぁ、あいつか…。」




「そうですよ!

島原さんは無事で私がダメな理由はっきゃっ…、」



俺は女の上着を破き、下着姿にする。



「そういえばあいつ、

島原だったっけ?

いい顔してたよ。」





「え?どういう?」




「あいつの死に際の顔。」




「…そ…んな、

私は、私は…、


いやぁぁぁぁぁぁあ!!」



あぁ、この顔だ。

凄くいい!


まだ希望が残ってる顔から、

絶望の顔に変わるこの瞬間…!




でも俺はまだ物足りない。


次のネタを女にやる。




「あぁお前って、


彼氏がいるよな。」



そういいながら、

俺は一つのボタンを押す。



ドサッ



「な、いや、なんで…!」


女が目を見開き、落ちてきたものを見る。


それは拘束され、到底動けそうになさそうだ。



「み、き…?」


状況を理解出来ない女の彼氏は、

か細い声で女の名前を呟く。



「総?!


総は関係ないでしょ!

総を離して!」


俺をキッと睨む。


「あぁ、これ以上あいつには何もしない。」



「じゃあ、なんで総を!」



「それはこのほうが、


お前がいい顔をするからだ。」




「…は?」




俺は、


女の彼氏の前で、


女の体を弄りだす。





< 2 / 8 >

この作品をシェア

pagetop