道端にサクランボ
「あー。お礼とか重たいですよね。
では言い直します。
.......単純にあなたともう少し一緒にいたいんです。お願いします」
「えっ。」

あまりにもストレートに想いを伝えられ驚く

もっと話していたいと思ってしまうほど
男性に対して好印象であったのは確かだ

「お願いします」

もう一度男性は、真っ直ぐわたしを見つめ
わたしを求めた。
頬もほんのり赤い
熱い視線。
わたしを求めてくれている視線だ。

「わ、わかりました。」

断れなかった。
ふざけて誘ったのか、罰ゲームの延長なのかはわからない
ただ毎週同じ週末に刺激が欲しくなったのかもしれない

「やっっ......!ありがとうございます
あ、僕、安東 隼人と申します。
自己紹介もまだでしたね。お恥ずかしい。」

喜びながら慌てて自己紹介をする

「わたしは、内藤 美波です」
「内藤 美波さん。可愛い名前ですね。
すごく似合ってる」
「何をいきなり!」
「いやいや本当に!イメージ通り!
それより何か食べたいものはありますか?」

会話は弾む
安東さんがリードして気さくに話してくれるからだろうか
がっつりビールの気分だが引かれるかな...。

「お酒は飲めますか?」
「はい。ボチボチ!」
「フフッ。ボチボチね!じゃあお酒と飯が上手いところでいいかな?」
「はい!」
「あ、その前に1本電話いい?」
「はい、どーぞ。」

安東さんは少し離れて電話をかけている

「あ、もしもし、ユージ?
罰ゲームミッションは果たしたけど
用事入ったから今日俺集まりパスするわ。
わりぃ。明日、証拠品お持ちします。
いや、まじで借りたから。
うん。いや、今からは急用入った。
マジで外せない用事!大事なやつ!
わりぃ!じゃ」

安東さんが戻ってくる。

「お待たせしました。
行きましょう!」
「はい」

そう言って楽しそうに笑いかけ
力強く踏み出した
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