いつでもきみのそばに
*
「はあー」
あれからいろんな乗り物にのって疲れた俺たちはベンチに座って休憩することにした。
「舞、はしゃぎすぎ」
「大ちゃんだって」
そう、俺たちは高校生とは思えないくらいはしゃいだ。
舞とは小学生のときに家族ぐるみで一回いったきりだ。
俺たちはその頃に戻ったみたいに遊んだ。
嬉しかった。
二度とこんな時間は訪れないと思っていた。
舞が死んでしまってから俺は楽しむということを忘れて生きてきたから。