†戦慄の交響曲†
樹里と芽衣、そのほかの女仲間は一つに固まって震えていた。


「怖い・・・」


今までの、魔物退治よりコチラが一番強烈だろう。



「女はこの退治にはつかない方が良いです。私も一回試みましたが無茶でした。」


沙羅はどうします?と金髪の男性に問う。


「今回は・・・全員で向かうぞ。もちろん俺もついていく。」


女子は渋々頷く。


「沙羅。お前・・・道分かるか?」


男性が問うと・・・


「分かる、分からないの問題じゃないです!

その森には名前があるんです‘白者の森‘ですが

別名は‘彷徨いし裏切りの森‘なんです。

道が1回1回違うし・・・

裏切りですから、誰かが必ず仲間に殺されるって話ですし実際そうでした。」


男性を含めて全員が黙った。


「え・・・?」


麗夜でも、不安に思った。


「犬を3匹連れて行ったんですよ。そしたら、やられましたよ」


忌々しく言う沙羅。



「沙羅・・・俺はお前に今恐怖を感じた」


朔夜が沙羅に向かって言う。



「アラ?そう・・・で?私はあの土地の咎を背負う人間として行くけど?」


確かめるように沙羅は言う。



「俺も行くぜ」


麗夜を初め、結局は全員が行くことになった。


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