学園の王子に気に入られたようですが、この関係って王子と侍女ですよね?-六花の恋ー【完】
「なに?」
「電話とか、してもいいの?」
「あ……う、うん。だから、教えたんだし……」
「今日電話してもいい?」
「いい、よ。あっ、出られないときもあるかもだけどっ。その、なんか用事とかあったりっ。そんなことあったら申し訳ないけどっ」
「そのくらい大丈夫だよ。そんな慌てなくても」
那也の泡喰いように、笑いがこぼれてしまう。
そのうち、いつも那也と別れる道まで来てしまう。
「じゃあ、由羽くん、ここで」
「ん。またね。気を付けてね」
「うん」
軽く手を振って、那也とわかれる。
そうかー、俺今日誕生日だったんだー、とか思っていたとき、
「由羽くん!」
と呼び声がかかった。